一枚の写真から
自分史 - 2011年06月23日 (木)

東京は豊島区、東長崎に生まれて、6畳一間のアパートに親子3人暮らし。
井戸は共同流し(奥行き70センチ巾3メートル位あり、人造石の洗い出しの流し)で14世帯のアパート住民が交代で利用します。
洗濯も共同の流し(井戸)で水を汲んで金タライと木の洗濯板で手でもみ洗いします。
トイレも共同トイレで、毎月「汲み取り屋さん」がグロガネのオート三輪で、外の木蓋をあけて、長いひしゃくでタルに10杯たか15杯だか汲んで行きます。
たまたま、トイレ使用中に、そのおじさんが汲み取りをはじめられると、鼻が曲がりそうになるほど、
臭かったことまで思い出しました。

もんでから使っていた事も 思い出しました。
そんな1歳5ヵ月頃、三輪車で遊んでいた時に、機械を持った怖いおじさんが、自分の方に近ついてきたので
怖くて急いで三輪車を持って、逃げようとして眉をひそめて振り向いた写真が1枚ありました。
当時、カメラも珍しくて、駅の近くの写真館のおじさんが、出張して子供たちのスナップ写真を撮っては
35mカメラのサイズの密着バン位の大きさの写真を売りに来ていたようです。
床屋さんも出張床屋のおじさんが、毎月訪問してくれて、家の中で木の丸椅子に座って、刈ってもらった事も
思い出しました。
床屋のおじさんが来る前に、父がお袋に「あの床屋は、トラ刈り床屋なんだから」と話していたのを聞いていた
自分が、いざ 刈りだしてから「どんな風に刈りましょうか?」と聞かれて、トラ刈り が良いと言って、
親が何で困った顔をしているのが、不思議で、帰った後でトラ刈の意味を聞き直して、大人の冗談で複雑な気持ちに
なった記憶も、思い出しました。
そんな訳で、60年以上も前の一枚の写真から、次々といろいろな思い出がよみがえるので
世の中のお父さん、お母さん! お子さんの写真 大事に撮ってあげてくださいネ!

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